赤ちゃんにいちごを食べさせたいと思っても、「離乳食を始めたばかりで大丈夫?」「9か月ならどのくらいの大きさに切る?」「1日に何個まで?」と迷いやすいものです。
いちごは、離乳食を始めておかゆなどを飲み込むことに慣れてきたら、発達に合う形にして少量から試せる果物です。
ただし、何か月になったら必ず食べられる、という一律の線引きはありません。
首がすわり、支えると座れ、食べ物に興味を示すなど、離乳食開始のサインを確認することが先です。
初めは、洗ってへたを取り、加熱してなめらかにつぶしたものを少量用意すると進めやすくなります。
慣れてきたら、舌や歯ぐきの動きに合わせて、つぶし方や刻み方を変えていきます。
赤ちゃんが口の中で処理しにくい大きさや、丸ごとのいちごは避け、食べている間はそばを離れません。
粒の大きさには差があるため、「1日○個」を全員共通の上限にするのではなく、ほかの離乳食とのバランスや食欲を見て量を調整します。
初めての日は体調がよく、受診先に相談しやすい時間帯を選びます。
食後にじんましん、繰り返す嘔吐、咳、息苦しさ、ぐったりする様子などがあれば、症状に応じて医療機関へ相談してください。
保存日数だけで安全を判断せず、傷みやにおい、保管状態も確かめます。
この記事では、開始の考え方から月齢・発達に合う形状、下ごしらえ、量、保存までを順番に整理します。
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いちごは何ヶ月から?離乳食の進み具合で判断する
いちごは、離乳食開始後におかゆや野菜などを飲み込むことに慣れてきた赤ちゃんであれば、初期から試しやすい果物の一つです。
とはいえ、月齢だけで開始を決めるものではありません。
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」では、離乳の開始は生後5~6か月頃が適当とされ、発達の状況を見ながら進める考え方が示されています。
いちごも、その子の離乳食の進み方を土台にして判断します。
離乳食を始め、おかゆなどを口に取り込んで飲み込めるようになってから、いちごを少量試すのが基本です。
生後5~6か月頃という数字だけでなく、発達のサインを合わせて見ます。
首のすわりがしっかりし、支えると座れる、食べ物に興味を示す、スプーンを舌で押し出す動きが少なくなる、といった様子が目安になります。
早産や持病がある場合、湿疹が強い場合、離乳食の開始自体に迷う場合は、健診やかかりつけ医で個別に相談すると安心です。
いちごは酸味があり、種のざらつきもあります。
初めて口から出しても、嫌いと決めつける必要はありません。
なめらかさや温度を調整し、別の日に少量を試す余地を残します。
初回は、赤ちゃんの体調がよく、食後の変化を見守りやすい日の午前中などに、ごく少量から始めます。
旅行や予防接種の直前、発熱・下痢・強い湿疹がある日は避けたほうが経過を判断しやすくなります。
洗ってへたを取り、やわらかく加熱して裏ごしするか、なめらかにつぶします。
最初からほかの新しい食品と混ぜず、いちご単独か、食べ慣れたおかゆなどと組み合わせると、体調が変わったときに原因を振り返りやすくなります。
一口食べられたからと急に量を増やさず、当日から翌日の様子を見ます。問題がなければ、別の日に少しずつ増やします。
食べる量を競う時期ではないため、口を閉じる、顔をそむける、泣くなどの満腹・拒否のサインがあれば切り上げます。
食後は、皮膚、呼吸、消化器の変化を落ち着いて確認します。
口の周りの赤みだけでなく、じんましん、繰り返す嘔吐、咳、ゼーゼーする呼吸、顔色の悪さ、ぐったりする様子がないかを見ます。
呼吸が苦しそう、意識がもうろうとしている、全身に急な症状が広がる場合は、ためらわず救急要請を検討してください。
軽い症状でも続いたり繰り返したりする場合は、食べた時刻、量、症状が出た時刻を記録して医療機関へ相談します。
自己判断で食べ続けたり、反対に長く除去したりせず、医師の指示を確認します。
いちごの酸で口の周りが刺激されることもあります。食べる前に口の周りを清潔にし、食後はこすらずやさしく拭きます。
皮膚症状がアレルギーか刺激によるものかは家庭だけで判断しにくいため、写真と経過を残しておくと相談に役立ちます。
離乳食の段階に合わせていちごの形状を変える
いちごの形は、月齢の数字ではなく、赤ちゃんが舌や歯ぐきでどのように食べているかに合わせます。
初期はなめらかにし、中期は舌でつぶせるやわらかさ、後期は歯ぐきでつぶせる形へと段階的に変えます。
同じ9か月でも食べ方には差があるため、むせる、丸のみする、口にためる様子があれば一段階戻して構いません。
離乳初期は、加熱したいちごを裏ごしするか、粒が残らないようにつぶして、とろりとした状態にします。
酸味が強い場合は、食べ慣れたおかゆや無糖のプレーンヨーグルトなど、すでに問題なく食べている食品に少量混ぜる方法もあります。
水分が多すぎてスプーンから流れると飲み込みにくいことがあるため、赤ちゃんが口に取り込みやすい濃度に整えます。
反対に、種や繊維が気になるほど残る場合は、加熱時間を延ばすか裏ごしします。
スプーンは下唇にそっと置き、赤ちゃんが自分で取り込むのを待ちます。口の奥へ入れたり、泣いているときに食べさせたりすると、むせやすくなります。
舌で食べ物を上あごへ押しつけてつぶせるようになったら、完全なペーストから、やわらかな粒が少し残る状態へ進めます。
加熱したいちごをフォークで丁寧につぶし、食べる様子を見ながら粒の残し方を調整します。
形を変えた直後に口から出すことがありますが、必ずしも食べられないわけではありません。
次回は粒を小さくする、少しとろみを付ける、量を減らすなど、一つずつ条件を変えてみます。
座る姿勢も大切です。足や体が不安定だと口の動きに集中しにくいため、椅子や抱っこの姿勢を整えます。
食べている間は正面や斜め前から様子を見守ります。
9か月頃は、歯ぐきでつぶせるバナナ程度のやわらかさが一つの目安です。いちごを加熱して粗くつぶす、または小さく刻み、口の動きや丸のみの有無を確かめます。
前歯が生えていても、奥歯でかむようには食べられません。
見た目の月齢向け表示だけでなく、舌を左右に動かしているか、歯ぐきでつぶしているかを見ます。飲み込みを急ぐ場合は、一口量を小さくし、次の一口まで間を空けます。
手づかみ食べを始めていても、いちごを丸ごと渡すのは避けます。手で持たせる場合は、握ってつぶれるほどやわらかく、口に詰め込みにくい形を考え、必ず近くで見守ります。
離乳完了期以降も、丸ごとのいちごを口へ入れると窒息につながるおそれがあります。
縦方向に薄く切る、小さく切って一度に出す量を抑えるなど、その子の食べ方に合わせます。
歩きながら、遊びながら、車の走行中に食べると、姿勢が崩れたり異変に気づきにくくなったりします。
椅子に座り、口の中が空になったことを確認してから次を渡します。
「もう大きいから」と見守りを急にやめず、詰め込む癖や丸のみがないかを続けて見ます。
笑わせたり驚かせたりせず、落ち着いて食べられる時間をつくります。
洗い方・加熱・切り方を押さえて下ごしらえする
離乳食用のいちごは、使う直前に状態を確認し、流水で洗ってからへたを取ります。
初めての時期は加熱するとやわらかくなり、つぶしやすくなります。
生で食べる段階へ進むときも、月齢だけで切り替えず、食べ慣れているか、衛生的に扱えるか、かむ力に合う形かを確かめます。
まず、カビ、汁漏れ、強い変色、異臭がないかを見ます。
使う分だけを清潔なボウルに入れ、流水でやさしく洗います。
長く水に浸けると傷みやすくなるため、手早く洗って水気を取ります。
へたは洗った後に包丁で取り除きます。先にへたを取ると切り口から水を吸いやすく、果肉が崩れやすくなります。
包丁、まな板、すり鉢などは、使用前に清潔な状態か確かめます。
大人用と同時に作る場合も、生肉や生魚を扱った器具とは分けます。
手洗いをしてから調理し、作ったものを室温へ長く置かず、食べる分を取り分けます。
いちごは必ず加熱しなければ食べられない果物ではありませんが、離乳食を始めたばかりなら加熱から試すと、やわらかさを整えやすくなります。
耐熱容器に少量入れて電子レンジで加熱する場合は、吹きこぼれと加熱むらに注意します。
加熱後は全体を混ぜ、中心まで熱くなっているかを確認します。
赤ちゃんへ渡す前には人肌程度まで冷まします。電子レンジのワット数や量で時間は変わるため、短い時間から追加します。
食べ慣れ、衛生的に扱えるようになったら、生のいちごをつぶしたり細かく切ったりする選択もあります。
傷みがあるものは加熱しても離乳食には使わず、迷う場合は廃棄します。
形を整える前に、指やフォークでつぶしたときの固さを確かめます。
同じいちごでも、熟し具合や品種で固さが異なるため、切り方を固定しません。
初期は裏ごし、中期はフォークで細かくつぶし、後期以降はやわらかさを確かめて小さく刻みます。
大きな塊と小さな粒が混在すると予想外に飲み込みにくいことがあるため、できるだけ均一にします。
市販のカット用品やフィーダーを使う場合も、対象月齢、破損、洗浄状態を説明書で確認します。
器具があっても見守りの代わりにはなりません。
一日に何個まで?大きさと食事全体から量を考える
いちごは大きさに差があるため、「1日○個」だけでは適量を判断できません。
離乳食の段階ごとの果物・野菜の目安を参考にしつつ、主食、たんぱく質源、ほかの野菜や果物を含む食事全体で考えます。
初回はごく少量にし、慣れた後も、いちごだけでおなかがいっぱいにならない量に整えます。
小粒と大粒では1個の量が大きく違うため、個数は家庭内の目安にとどめます。
最初はスプーンの先ほどから始め、体調と食べ方に問題がなければ、離乳食の進み方に合わせて少しずつ増やします。
毎回はかりで厳密に測る必要はありません。
使っている器やスプーンでおおよその量を覚え、食べた量を記録すると振り返りやすくなります。市販の離乳食へ加える場合は、製品の量も含めて考えます。
食欲がある日とない日があるのは自然です。
一食の量だけで判断せず、数日単位の食欲、機嫌、便通、成長の経過を合わせて見ます。
いちごはビタミンCを含みますが、たくさん食べれば離乳食全体が整うわけではありません。
おかゆなどの主食、魚・肉・豆腐・卵などのたんぱく質源、さまざまな野菜と組み合わせます。
果物は甘みや酸味があり、好みやすい赤ちゃんもいます。
いちごを先に大量に出すとほかの料理が進まない場合は、食事の途中や最後に少量出します。
毎日同じ果物に固定せず、旬や入手しやすさに合わせて種類を替えても構いません。
母乳や育児用ミルクを急に減らす材料にはしません。
離乳食と授乳のバランスは月齢、食べる量、成長によって変わるため、健診などで経過を確認します。
もっと欲しがるときは、いちごだけを続けて足すのではなく、食事全体が不足していないかを見ます。
主食や主菜が少なかったなら、食べ慣れた料理を少量追加する方法があります。
酸味で顔をしかめたり口から出したりする場合は、無理に完食させません。
加熱して酸味を和らげる、食べ慣れた食品へ少量混ぜる、数日空けて再度試すなど、負担の少ない方法を選びます。
砂糖や甘いソースを加えて食べさせる必要はありません。
素材の味で進みにくいときは、量や形、温度を変えます。
食べない日があっても、ほかの食品で補えていれば一度の食事だけで焦って量を増減する必要はありません。
買ったいちごの鮮度と保存方法を確認する
購入から何日たったかだけで、離乳食に使えるかは決められません。
購入時の状態、持ち帰り方、冷蔵庫の温度、傷の有無によって日持ちは変わります。
離乳食にはできるだけ新鮮なものを使い、食べる前に見た目、におい、触った状態を確かめます。
少しでも傷みが疑われる場合は、赤ちゃん用には使いません。
カビ、果汁の漏れ、強い変色、発酵したようなにおい、崩れるほどの傷みがあるものは避けます。
隣のいちごにカビが触れている場合も、見える部分だけを取って赤ちゃんへ与えるのは控えます。
店から持ち帰ったら、長時間常温へ置かず、商品表示や購入店の案内に沿って保存します。
移動中に高温になった場合は、日数が短くても状態を慎重に確認します。
見た目に問題がなくても、保存方法が分からないもの、食べかけ、誰かが口を付けたスプーンで触れたものは、離乳食へ回さないほうが安全です。
冷蔵するいちごは、つぶさないように並べ、水分が付いたまま密閉しないようにします。
洗うのは基本的に食べる直前にし、容器の底へ傷んだ果実がないかも確かめます。
パックのまま保存する場合も、重なって圧迫されていないかを見ます。
野菜室か冷蔵室かは、商品表示と冷蔵庫の説明書を優先します。
使う前に一粒ずつ確認し、必要な分だけ取り出します。
冷蔵庫から出したものを何度も室温と冷蔵の間で行き来させないよう、小分けに扱うと便利です。
冷凍する場合は、洗ってへたを取り、加熱して発達に合う形へつぶした後、清潔な容器へ一食分ずつ分けます。
作った日と中身を書いておくと、古いものから使いやすくなります。
家庭で冷凍した食品は品質が少しずつ変わるため、長期保存を前提にしません。
厚生労働省の支援ガイドでも、作り置きは品質低下を考慮して一週間以内に使うことが示されています。
保存中に停電や解凍があった場合は、状態を慎重に判断します。
食べるときは自然解凍のまま与えず、中心まで十分に再加熱してから混ぜ、温度を確かめます。
一度解凍したものや食べ残しは再冷凍せず、残りを次の食事へ持ち越しません。
今日の離乳食に使う前に進め方を決めよう
いちごを使う日は、初めてか、すでに食べ慣れているかで準備を分けると迷いにくくなります。
初回は体調のよい日、少量、加熱してなめらかな形を基本にします。
慣れた後は、口の動きに合わせて形を変え、食事全体の中で量を調整します。
鮮度と保存状態を確認し、食べている間はそばで見守ります。
初めての日は、新しい食品をいくつも重ねず、受診先に相談しやすい時間を選びます。
洗浄、へた取り、加熱、裏ごしまで済ませ、ごく少量だけ用意します。
食べ慣れた日は、発達に合わせて粒を残したり、小さく刻んだりできます。
ただし、月齢が上がったからと急に丸ごとへ変えず、かむ様子と詰め込み方を確認します。
忙しい日は、市販のベビーフードや冷凍ストックを活用しても構いません。
月齢表示、原材料、アレルゲン、開封後の保存方法を毎回確認し、家庭での食経験に合うものを選びます。
食べた日、加熱の有無、つぶし方や切り方、おおよその量、食後の様子を短く記録します。
細かな日記にする必要はなく、次の食事を決められる情報があれば十分です。
むせた場合は、量が多かったのか、形が合わなかったのか、姿勢が崩れていなかったかを振り返ります。
体調変化があった場合は、写真や時刻も残し、医療機関へ伝えます。
離乳食の進み方には個人差があります。いちごを食べる時期や量を周囲と比べすぎず、赤ちゃんの食べ方と成長を見ながら調整してください。
迷いが続くときは、母子健康手帳の記録を持って、健診、自治体の栄養相談、かかりつけ医へ相談できます。
(画像引用:リショップナビ公式サイト)
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